パーキンソン病候群の治療について
- 身体が動かしにくいから外に出たくない…
- 関節が硬くて痛みや着衣が大変…
- 何十年も同じ薬を服薬しているが良くなった気がしない…
- 周りに説明しても理解してもらえない…
- 表情がうまく作れないから人に会いたくない…
笑顔が増える日々が1日でも増えて、身体が楽になったと言ってもらえるのが我々の願いです。
何処に行っても改善しなかった身体の硬さを忘れていく治療
ある時期を境に身体の硬さや震えを感じて何をするにしてもやる気が出ない、元気が出ない。 検査もした、病院もクリニックも何件も回った。でもよくなる気配がない。 まわりに訴えても理解してもらえない。
ご安心ください。
同じ症状で悩まれていた患者さんも最初は半信半疑で当サロンに来られました。 そして、今では症状がほとんどでなくなった方や徐々に良くなっていき毎日を過ごすことが楽しくなった方は多くおられます。
もちろん、人によって治る時間は異なります。 それでも確実に変わっていく。
そんな不思議な体験が当サロンのパーキンソン病治療です。
パーキンソン病ってどんなもの?
難病、特定疾患のなかでも比較的知名度も高いパーキンソン病ですが、いまだにその症状や原因はあまり知られていないのが多いのが実情です。
10歳代〜80歳代まで幅広く発症しますが、中年以降の発症が多く、高齢になるほど発症率および有病率は増加すると考えられています。
20歳代の発症はまれとは言われますが、症状が軽度なだけで気づかないことが多いのではないかというのが私の見解ではあります。40歳以下で発症した場合を若年性パーキンソン病と呼びますが、症状に大きな差異はありません。
日本における有病率は10万人当たり100〜150人といわれ女性の方がかかりやすい疾患のひとつです。 まずはこのパーキンソン病について知っていきましょう。
パーキンソン病、パーキンソン症候群ってどんな病気?
パーキンソン病は、以前は原因不明の疾患にひとつでしたが、現在では脳内の黒質という部分の神経細胞(メラニン含有神経細胞)が次第に減少し、その神経が働くときに使うドーパミンという物質が減ることによって起こる病気ということがわかっています。
ドーパミンは、脳において、運動を調節したり滑らかに動かす役割を担っているため、ドーパミンが減ることによって、動きが遅くなったり、身体が硬くなり動かしにくい状況が生まれてしまいます。
一部のパーキンソン病は遺伝子が原因で発症すると考えられていますが、その多くは原因不明で、遺伝の可能性は低いものと考えられています。
パーキンソン病を進行性の疾患であり、残念ながらパーキンソン病を完全に治す治療法はまだありませんが、お薬により症状はかなり抑えられ、その進行を大幅に遅らせられることも可能になっています。
しかし、お薬が効きにくい場合や合わないケースもあり、その場合は症状の進行から寝たきりや車いすでの生活を余儀なくされる疾患のひとつでもあります。
お薬と鍼灸との併用は多くの医療機関でも治療行をあげており、鍼灸単独でもパーキンソン病の症状を改善可能にすることも可能な症例もあるほどです。
副作用の少ない鍼灸と症状を抑えるお薬の併用が選ばれやすくなっているのも最近の傾向であります。
パーキンソン病、パーキンソン症候群って違うもの?
パーキンソン病とパーキンソン症候群との違いですが、これはパーキンソン病が先に確立されて、その後そのパーキンソン病と同じような症状の病気や状態が見つかりました。
パーキンソン症候群は一見するとパーキンソン病と同じような症状なのですが、細かく診ていくと異なる様々な病気、あるいはパーキンソン症状を一部分症状として合併している様々な病気の集合体ともいえます。
有名な安静時の振戦、筋固縮、無動の3大主徴、それに進行するとみられるようになる姿勢反射障害も加えて4大主徴があり、これらのうち少なくとも2つが有ればパーキンソン病を疑います。
これに対してパーキンソン症候群は、同じように振戦、筋固縮、無動などのパーキンソン症状が現れながらも、その他に薬剤の副作用によるもの、脳血管障害のみられるもの、外傷性のもの、一酸化炭素中毒によるものなど、調べれば明らかに病気の原因が見つかるもの(2次性パーキンソン症候群)とパーキンソン病と同じように病因が未だ不明で神経細胞が死んでいってしまう病気(神経変性疾患)に属するものに分かれます。
しかし、パーキンソン症候群の中でパーキンソン病と同じく神経変性疾患に属し、パーキンソン病と似通った症状の病気も存在します。これらは、パーキンソン症状を呈しながらも、加えて眼球運動障害、失語や失行などの高次脳障害、それに幻覚・妄想といった精神症状を認めやすく、抗パーキンソン病薬も効きにくいことが特徴。
このことは、パーキンソン病と比べて神経細胞の障害が大脳全般に及んでいるためと考えられ、パーキンソン病では薬が良く効き、10年以上たっても働かれている方が多いのに対し、このような神経変性疾患によるパーキンソン症候群では10年以内に寝たきりになられる方が多い傾向にあります。
要するにまずパーキンソン症状が有るかどうかで、もしあって薬が良く効きMRIやCTなどで異常がない場合はパーキンソン病。そして薬が余り効かず、画像検査でも脳の萎縮などの異常が有る場合がパーキンソン症候群ということになりますが、実際のところは、なかなか判断がつきにくいのが現状です。
上記のような症状が現れた、気になる場合は一度神経内科の受診をお勧めいたしいたします(当院からもご紹介することも可能です)。
・パーキンソン症状があるが薬が効きやすくMRIやCTでは異常がない = パーキンソン病の可能性大
・パーキンソン症状があるが薬が効きにくくMRIやCTでも異常がある = パーキンソン症候群の可能性大
パーキンソン病、パーキンソン症候群の症状
上記でも触れましたが、有名な安静時の振戦(ふるえ)、筋固縮(かたさ)、無動(おそい)の3大主徴、それに進行するとみられるようになる姿勢反射障害(転倒)も加えて4大主徴が最も特徴的な症状になります。その症状進行は遅いことも特徴であり年単位でゆるやかに進行することが大半です。
パーキンソン病の症状重症度を分類した指標(ヤール重症度分類)も存在し、今がどのような状態なのか、どの程度の症状なのかを把握しておくことも重要になってきます。
※出典:日本メジフィジックス 一般の方向け情報誌より抜粋 URL:http://www.nmp.co.jp/public/pk/index.html
上記4つが運動症状なのに対し、非運動症状と呼ばれる便秘や頻尿などの自律神経の症状、不眠などの睡眠障害、うつ症状などの精神症状、認知機能障害などもみられることがわかっています。うつ症状は患者さんの約半数にその傾向があるといわれ、患者さん自身や家族の方も気づかないことの多い症状です。非運動症状は、患者さんやご家族と治療者との間に、意志の疎通がよくとれていて、はじめて気づかれる症状です。
我々も施術時に受診当時はうつ症状などはないかと思いきや、受診頻度が増えてくると実はそういった症状があるのではないかと思いご家族に聞いてみると「実は…」ということも少なくありません。症状や身体への施術はもちろん大事ですが、心が身体に及ぼす影響というのも決して少なくはありません。
心のバランスも含めて治療するのが東洋医学、鍼灸の醍醐味ではないかと当院では考えています。
パーキンソン病、パーキンソン症候群の治療方法
当院では鍼灸だけにこだわらず、病院でも投薬治療、リハビリと併用しての治療を推奨しております。
症状の進行を抑えつつ、鍼灸で現在現れている症状も緩和させていくことができればお薬の量を減らすことも可能です。この方法が最も患者さんにとっても負担の少ない治療法ではないかと考えています。
身体の硬さ、振戦、姿勢反射能力への治療
パーキンソン病、パーキンソン症候群において最も症状が現れやすいのが身体の硬さが強くなることによる様々な問題です。
身体が硬くなるというと一般の方はイメージがつきにくいかもしれませんが、ふと床に落ちているごみを拾おうとしたときにしゃがみますよね。このしゃがむときに膝や股関節が全く曲がらない事をイメージしてみて下さい。このような普段のちょっとした動作も難しくなってしまうのがパーキンソン病の症状である筋固縮の恐ろしいところです。
鍼は筋肉の緊張を緩めることに優れ、鎮痛薬のような副作用もありません。
また、特定の筋肉の出力をあげ、筋肉が本来持っている筋バランスを整えることで生活動作も行いやすい環境を作っていくことも十分可能です。
不定愁訴・自律神経症状への治療
パーキンソン病、パーキンソン症候群は痛み症状以外にも不眠、めまい、うつ症状など自律神経症状が併発してしまうことが多くあります。この不定愁訴の影響で日常生活を送ることができない場合や、不眠→寝なければという切迫感→不安→強張り、痛み→不眠、というような負の連鎖が起こってしまい症状が悪化するケースもあります。
まず、全身の治療で自律神経や身体の傾きを治すことができる「本治」を行っていきます。併せて表面に出てしまっている身体の硬さ、痛みなどの不定愁訴の治療を始めていきます。日常生活動作困難や睡眠不足といった症状を改善させ、笑顔がでる日を1日ずつ増やしておくのがゴール。本来持っている“治す力”を取り戻し、不安感からの解放、日常生活動作を楽に過ごすための治療を行っていきます。
自律神経に鍼灸が有効な仕組み
このツボに適切に施術を行うことでその該当する症状を緩和し、根本から自律神経を調節することが可能となります。もちろんその為にはどのような症状が現れていて、どのような治療が必要なのか、どの「ツボ」を使う必要があるのかをじっくりと考えなければいけません。
しかし、自律神経の治療や難病症例を多く取り扱う施術を毎日行っている当サロンではその経験値も症例数も一般的な治療院やクリニックよりも数多くあります。
そして、この自律神経の治療は不定愁訴だけでなく、ドーパミン分泌低下が起こっている“脳機能”も正常化させることができる可能性も十分に含まれます。
「倦怠感がなく身体が軽くなっている」「そういえば関節が動かしやすい」このようなことはよく見られる状態ですが、これも自律神経が調整され脳機能が正常化されているひとつの目安になります。
施術だけではない、カウンセリングとソウルコーチング®
なぜ美容鍼灸専門院がパーキンソン病を治療する?
ご存知の通り、当院は美容鍼灸専門院です。
美容鍼灸というとエステの延長線上やキレイになるためだけのものと勘違いされますが、実際のところ美容鍼灸は「治療行為」です。特にその本質は「自律神経を調整することで健康と美しさを創る」という概念。
※出典:㈶日本美容鍼灸マッサージ協会 URL:http://www.j-face.jp/
また、顔の筋肉は脳神経に直接支配されており、身体の筋肉やツボとはその重要性が異なります。ダイレクトに自律神経や脳神経に良い影響を与えるには顔への施術というのも非常に有効な手段でもあるのです。
我々認定美容鍼灸師は顔のシワやスキントラブルを聞くだけである程度の身体状況やメンタルの状況を把握することが可能です。
そして身体の治療を行うとお顔も自然と素敵な表情に変化していくのです。これが世界標準である美容鍼灸の考え方です。 ※顔への施術なしでも自律神経を改善させることは十分可能です。
更に効果を高める方法のひとつとして顔への施術も有効であるというひとつの考え方と捉えていただけますと幸いです。
美容鍼灸の専門家になるきっかけであるパーキンソン病
美容鍼灸や難病症例を多く診る当サロンですが、当院はもともと歩行困難な難病の方や高齢者の方を診る治療院が始まりでした。当時よりパーキンソン病の方を専門的に診ていた私は一人の患者さんと出会い、美容鍼灸の道に進むことになります。
その方は80代のパーキンソン病を患う女性でしたが、一番の悩みは「容姿のお悩み」。
前身の筋肉が硬くなるパーキンソン病で見られる特徴的な症状に「仮面様顔貌」という症状があります。表情筋が硬くなり動かせなくなってしまう影響で表情がうまく作れなくなり、次第に無表情、常に仮面をつけている状態になってしまう症状です。
当時の私は身体の動きを良くしたり、痛みを取り除いたりすることは一定の効果をあげることができていましたが、この仮面様顔貌の症状だけは改善させることができなかったのです。
身体の動きが良くなっても人に会いたくないから外に出ない、動きたくないというその気持ちは男性や一般の方には理解しにくいかもしれませんが、若いころから美しかったと評判であったその患者さんにとっては何事にも耐えがたい事実だったのです。
この患者さんをきっかけに症状や身体の一部だけではなく、全身、気持ちまで診ることができる治療家にならないといけない。そう思うようになり美容鍼灸師を必死で学びました。
おかげさまで今でも遠方からパーキンソン病症状の治療に通って頂いたり、難病の症状を含めて美容鍼灸を施させていただいたりするのは僭越ながら生きがいを感じています。
症状だけでない、病気だけでない、身体だけでない、すべてを診ることができるのが美容鍼灸であり、病院やクリニックでは提供できない「医療」のひとつではないかと私は信じています。
本当に効果でるの?
もちろん個人差はありますが、当サロンはおかげさまでパーキンソン病の治療においても一定の改善率を誇っています。
前身である訪問型治療院からの実績を含めるとその症例数は非常に多岐にわたります。症状により改善の幅も様々ですが今まで薬や整体などでは改善しなかった方ほど改善しやすい傾向にはあります。
しかし、残念ながらすべてのパーキンソン病が100%治ると断言するとは言えません。年単位で患われた症状をたった一度の施術、カウンセリングで解消することは不可能に近い行為です。
原因がいまだ特定されていない以上、その治療法も他の疾患以上に考慮が必要です。
しかし、原因が特定されない疾患や全身の体調を改善させることが得意分野である鍼灸師であるからこそ、改善を諦めている患者さんに寄り添える治療を提供させていただいております。
〇硬い表情だった母がここに来るようになって表情が少し柔らかくなった気がします。 〇常に寝たきりで、座っていることもできませんでしたが今では車いすでの外出もできています。 〇服を着るのが一番大変でしたが今では一人でも着られるようになり、良くなるものだなと感心しています。
このように、徐々に症状を改善、消失させて最終的に元気な以前の状態に戻っている患者さんは数多くおられます。
しかし、ここで紹介する感想も今まで改善してきた患者さんの声であり、今このページを読んでいるあなたの症状とは異なります。
まずは一度我々に会い、施術やカウンセリングを体験されてみてから、受ける価値があるのか、治療を開始するかを検討されることをおススメさせていただきます。
どの程度通えばいいの?
集中して通って頂くのは、一般的に1回/週を7~10回。
しかし、効果の現れ方や症状によっても異なりますので詳細な頻度や回数は問診時にお伝えさせていただいております。
早い方では5回程度で初期に訴えられていた症状が完全に消えることもありますが、7~10回目で良い状態が定着し、状態が元に戻りにくくなってきます。1回目で改善を感じて頂くことがほぼ確実にできますが、年単位で抱えられた症状を取り去ることはできません。
また、その症状悪化も日々進むため、たった1回の施術の作用が一生続くということはありません。まずは5回続けてみることをオススメします。
5回続けると、体調の変化だけでなく気持ちも生き生きしてくるため、雰囲気の変化等を感じて頂けたりするのもこの頃が多いです。 詳しくは問診時にご説明いたしますのでご安心ください。
最後に
パーキンソン病、パーキンソン症候群に関わる症状でお悩みの方はすぐにご相談ください。
当サロンの予約枠は決して多くはありません。 月によっては新規のご予約が取れずやむを得ず予約が来月になる場合もございます。ご了承ください。