不眠症とは、寝付きが悪い(入眠障害)・途中ですぐに目が覚める(中途覚醒)・朝早く目が覚める(早朝覚醒)、あるいは、睡眠の質が悪く寝足りない感じがしたり・スッキリした感じが得られなかったりする(熟眠障害)の状態が一カ月以上続きます。
さらに、日中に倦怠感・意欲低下・集中力の低下・食欲低下などの不調が出てくる病気です。不眠が続くと不眠への恐怖が生じ、緊張してしまう為に、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。不眠症は年齢問わず見られますが、加齢と共に増加はしていきます。
不眠症の原因
心理的原因
何らかのストレスに関連して起こる不眠。仕事上の問題や対人関係。
身体的原因
身体の病気や症状が原因で起こる不眠。外傷や関節リウマチなどの痛みを伴う疾患。発疹や蕁麻疹などの痒みを伴う疾患。喘息発作や頻尿、花粉症など。
精神医学的原因
精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも、不眠になりやすいのは不安と抑うつになります。
憂鬱な気分が続いたり、楽しかったことが楽しめなかったりするのは、うつ病かもしれません。それが原因で眠れなくなったりしてしまいます。慢性的な不眠症では、三分の一から半数は何かしらの精神医学的な疾患を持っているとも言われています。
自律神経の乱れ
自律神経には日中に高まる交感神経と、夜寝る前・リラックスするときに高まる副交感神経の2種類があります。日々の疲れやストレス、様々なことが原因により、この交感神経と副交感神経の入れ替わりがうまくできなくなることで起こる不眠。
薬理学的原因
服用している薬、アルコール、カフェインなどが原因で起こる不眠。代表的な薬でいうと、抗がん剤、自律神経・中枢神経の薬、ステロイドなどがあります。
改善方法
就寝・起床時間を一定にし、太陽の光を浴びる
睡眠覚醒は体内時計で調整されています。体内時計のリズムは1日24時間で刻まれているため、毎日24時間でリセットする必要があります。リセットのスイッチとなるのが太陽の光。毎朝同じ時間に起きて、太陽の光を浴びることで、体内時計が整います。
そうすると快眠に繋がります。体内時計を乱さないために、週末の夜更かしや休日の寝坊、お昼寝のし過ぎはあまりよくありません。お仕事の日・お休みの日の起床時間の差は二時間以内にしましょう。
夕方以降のカフェインを控える
コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには脳を刺激する覚醒作用があります。カフェインは摂取してから5~6時間は作用するので、夕方以降は控えるようにしましょう。また、たばこに含まれるニコチンにも同様なことが言えますので注意が必要になります。
夜、寝る前は強い光を避ける
睡眠は光の影響を強く受けます。特に気を付けないといけないのがブルーライト。ブルーライトは目に見える光の中で最も波長が短く、エネルギーが強いと言われています。パソコンやスマホなど、近くのものを見続けている間は、目の周りの毛様体筋が緊張しています。
交感神経が長時間働きっぱなし、脳がずっと興奮している状態になりますので、自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経が乱れると不眠をはじめ、様々な症状が出てきてしまいます。
不眠症については当院にお任せ下さい
鍼灸治療では、自律神経の乱れを改善することができます。自律神経が支配している胃腸などの内臓や、血圧などにも作用して、身体全体の機能を調節しバランスを整えてくれます。また血行を良くする働きもあるので、身体が温まり、眠りにつきやすくなります。
是非一度お気軽にお問い合わせくださいませ。