吸い玉(カッピング)療法:古来の智慧が紡ぐ心と体の調和

吸い玉
もくじ

吸い玉とは?

現代社会において、忙しい毎日や環境の変化によって引き起こされるストレスや不調。
そんな中、古代から続く吸い玉療法が健康志向の人たちを中心に注目を浴びています。

吸い玉療法は、カップを使って皮膚に真空を作り出し、身体の各部位に働きかけ様々な不調を改善させる施術です。

吸い玉の効果

吸い玉療法の本質には、血行促進と筋肉の緊張緩和が組み合わさっています。

施術中、カップが皮膚に密着することで引き起こされる真空効果が、血液やリンパの流れを活性化させ、組織に新鮮な酸素や栄養を供給します。
これにより瘀血を解消させ、心身ともにリラックスすることができます。

瘀血とは?

瘀血(おけつ)は、通常は「瘀血症」とも呼ばれ、中医学や伝統中国医学(Traditional Chinese Medicine)の概念の一部です。
この用語は、血液が滞留し、正常な循環が阻害された状態を指します。
伝統中医学では、瘀血は主に以下のような状態や症状と関連づけられます。

外傷や損傷

体内での外傷や組織損傷がある場合、血液が滞留しやすくなります。
これにより、瘀血が形成されるとされます。

血行不良

血液の循環が悪くなることが原因で瘀血が生じるとされます。
これは冷え、ストレス、不適切な食生活、運動不足などが要因となります。

血瘀症候群

伝統中医学ででは、瘀血は血瘀(けっさ)とも呼ばれ、特定の症状をまとめた症候群と考えられます。
これには、痛み、腫れ、発赤、熱感、結節などが含まれます。

吸い玉の種類

吸い玉療法にはさまざまな種類が存在します。
サロン等で使用される硬い吸い玉や火を使用するガラス製の吸い玉、また最近ではシリコン製の吸い玉などもあります。
シリコン製の吸い玉は、セルフケアとしても人気を集めており、Cannaでもオリジナルのシリコン製カッピングを販売しております(現在は販売中止中)。

吸い玉の注意点

ただし、吸い玉療法を行う際に注意が必要な場合もあります。

吸い玉療法は体質や刺激過多によっては水疱のリスクがあります。
また、出血性疾患の既往歴がある方や高度な動脈硬化症の方などは、事前に施術者に相談が必須となります。
こういったリスクをきちんと把握している豊富な経験と知識をもった治療院選びが重要になります。

吸い玉は古くからの伝統療法でありながら、現代のストレス社会においても有用な健康法として注目を集めています。
正しく取り入れて健やかな毎日を送りましょう。

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この記事を書いた人

公佑井上のアバター 公佑井上 Canna院長

通称 美容鍼灸王子®
終末期医療や高齢者医療の現場で鍼灸師として活躍。年間2,500件以上の施術を担当。その過程で、仮面様顔貌など容姿が変化する難病の患者を救いたい思いから、日本における美容鍼灸のパイオニアである上田隆勇氏に師事。女性だけでなく、難病患者も美容鍼で改善に導く治療院を運営。
その後の活動が評価され、最年少にて初代上田式美容鍼灸®認定講師の1人として任命を受ける。
現在は施術の傍ら専門家への美容鍼灸の指導活動や、一般向けの講演活動を行い正しい美容医療の普及活動も精力的に行っている。メディア取材実績多数。

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