吸い玉(カッピング)は危険なのか?吸い玉(カッピング)の危険性について解説してみた

カッピング(吸い玉)が危ない、効果がない…など様々なご意見を目にすることがあると思います。
その中でも、「一度は吸い玉(カッピング)を受けてみたい!」という方はたくさんいらっしゃいます。

そこで、鍼灸歴10年以上、年間2,500件以上の施術を担当してきた当院が、「吸い玉(カッピング)の効果や危険性」について解説いたします。
ぜひ最後までお読みください!

もくじ

吸い玉(カッピング)は危ない!実際に吸い玉(カッピング)を体験!

吸い玉の施術の中には、「危ない吸い玉」も存在します!
吸い玉は、非常に効果が治療もうになりますが、効果があるということはリスクも存在します。

危険な吸い玉とはどんなものなのか?についてお話いたします!
基本的に危険な吸い玉にはなりません。
ただ、知識が少ない先生や経験がない先生が吸い玉を行うとこうなる可能性もあるという部分もあります。

まずは、吸い玉って何?と思う方もいらっしゃるかと思いますのでその説明からしていきます。

吸い玉(カッピング)は数千年という古い歴史を持つ民間療法!

見出しでもご説明してますが、吸い玉(カッピング)とは、数千年という古い歴史を持つ民間療法で、世界各地で様々な名称がつけられ、多くは吸い玉、カッピングと呼ばれています。

スポーツ選手のパフォーマンスUPの為に取り入れられたり、ハリウッドセレブにもファンが多く幅広い分野で人気があります!

日本では、東洋医学や西洋医学で用いられる治療の1つです。

世の中には、スポーツ選手が行っていてもセレブが行っていたとしても「危険じゃない?」と思われるかもしれません。
そこで、吸い玉(カッピング)のポイントについてご説明いたします。

吸い玉(カッピング)の考え方の3つのポイント

  • 西洋医学的な考え方
  • 東洋医学的な考え方
  • 気をつけていただきたい方

上記、3つについて詳しくご説明いたします。
文章読むのが難しい…という方は動画でご視聴も可能ですのでご覧ください!

吸い玉(カッピング)の東洋医学的な考え方と西洋医学的な考え方

吸い玉(カッピング)は、紀元前500年前のエジプト時代に吸い玉(カッピング)はありました。
エジプトの壁画に吸い玉(カッピング)をしている記録があるそうです。

西洋医学的な考え方

背中に吸い玉(カッピング)をすることによって内出血ができます。
この内出血は溢血斑(いっけつはん)と言い毛細血管のが修復できず内出血すること

背中に内出血ができると、滞っていた血流が促進され、血流が良くなる。
また、筋膜リリース効果もあります!

内出血はあまりいいイメージではないですが、実はいい事もあるんです!
身体が年齢と共に老化していくと共に、血管も老化してしまいます。
血管が老化すると、動脈硬化の原因になったり血流が悪くなり、コリやむくみが出てしまうことがある。

そして、血管は代謝しにくいです…
血管に流れている血液は4ヶ月のサイクルで代謝が行われ、吸い玉(カッピング)によって意図的に内出血を起こすと毛細血管が破壊され赤血球が新しく生まれます。
その際に、硬くなった血管壁の代謝が促進され代謝サイクルが早まり新鮮な血管壁が促進されます!

また、弾力のある血管は、血液の血液の流れが良くなるので
血流改善につながります!

実際にCannaで行っている吸い玉(カッピング)の施術動画をご覧ください!
県外の方も良くいらっしゃっています!

吸い玉(カッピング)治療をする際に、スライドカッピングと言ってオイルを用いた施術方法があります。
これは肌にオイルを塗り、その上に吸い玉(カッピング)を吸い付かせ、滑らせて行う施術法

これを『走缶法 (そうかんほう)』と言い、溜まった老廃物を流す目的で行い、皮膚を保護することができます。

その為、直接肌へ吸い玉(カッピング)を吸い付かせるよりは、肌へのダメージは少なくなり痕も残りにくくなります。

走缶法は、筋膜リリースの目的でも使われます。
筋繊維を一つ一つ剥がすイメージで、吸い玉(カッピング)の陰圧の力を利用して、筋膜を引っ張りながら剥がしていく施術です。
また、吸い玉(カッピング)と鍼を組み合わせた施術方法もあります。

これは『瀉血(おけつ)』といって、一度鍼を打ってすぐに抜き、わざと出血させ、その部分に吸い玉(カッピング)を被せて行う方法です。
滞っている血液を体外へ吸い出すことにより、身体の回復機能を高める方法です。
「瘀血」が溜まっている部分に多く用いります。

東洋医学的考え方

東洋医学では血液が滞り、流れが悪くなることを『瘀血』と呼び
「瘀血」の状態になると、血液の粘度が強くなるので流れが悪くなっています。

俗に「血の道」と呼ばれる月経不順などが代表的なものですが、冷えやのぼせ、コリや痛み、貧血、脳血管障害などの循環器症状は「瘀血」が原因にある事が多いとされ、その瘀血を直接取る方法として、瀉血が行われます。
これは、滞った血液を身体の外へ流し出す方法です。

瘀血になるメカニズム

流れ
ストレス
流れ
肝実

漢方医学で言う消化器系など全般の機能亢進によりおこる症状

流れ
血流不良

瘀血は自分で体外に出ることができないので、
吸い玉(カッピング)によって血流が改善され冷えの治療になる考えが東洋医学的な考え方

吸い玉(カッピング)の注意点

吸い玉の施術を行う際に注意点がいくつかあります。
もし、当てはまる方がいらっしゃいましたら一度ご相談ください。

一時的に痕が残る

施術後は、吸い玉(カッピング)の痕が3日〜10日間程度一時的に残ります。
体調や血流の状態が悪い方ほどこの跡が濃ゆく長く残りやすい傾向にありますが跡は必ず消えますのでご安心ください。
吸い玉(カッピング)を継続して受けていただくことで、血流や体調が改善されて痕が消えるまでの日数はだんだんと短くなっていきます。
早い方であれば当日のうちに消える状態もあります。

だるさ・眠気などを感じる

健康を取り戻す過程で、身体にだるい症状が出ることや眠気、痛み、発熱といった症状が出る場合があります。
鍼やマッサージと同じでこのことを好転反応と言い、溜まっていた老廃物が一気に流されることで身体が回復するために起こる現象です。

心臓疾患の方

循環器系に異常がある方、(特に心筋障害や弁膜症の方)や重度の貧血をお持ちの方は、吸い玉(カッピング)をすると内出血と同じ状態になるので、血栓(血の塊)が作られ、肺や脳で血管を詰まらせてしまう可能性があるので控えた方が良いでしょう。

内分泌疾患の方

吸い玉(カッピング)は基本的には安全な治療法ですが免疫力が低下した患者さんの場合は注意が必要です。
吸い玉(カッピング)による跡が残ったところは一時的に皮膚のバリア機能や免疫能が低下するため、そこから感染症を招く恐れがあります。
そのためクッシング症候群やアジソン病といった免疫力が低下しやすい疾患をお持ちの方は施術前に担当者にご相談ください。

敏感肌の方

敏感肌の方はバリア機能が弱い状態になります。その状態で吸い玉(カッピング)を行うと、皮膚に大きな負担がかかり炎症を起こす可能性があります。
対策として施術前にオイルを用いれば負担を軽減することが可能ですが施術時の肌の状態にもよります。施術前に施術者へご相談ください。

結論!吸い玉(カッピング)は危険じゃない!

吸い玉(カッピング)治療の特徴は、血液の流れを良くして血液そのものをキレイにすることです。
血流が良くなることで、交感神経と副交感神経のバランスが良くなり自律神経も整っていきます。
自律神経が整うことで、不眠や便秘などの身体の不調が改善されます。

また、吸い玉(カッピング)治療と美容鍼灸を合わせて施術をすると全身の血流が更に良くなり、顔にも血流が行き渡ります。
結果としてくすみが解消され、肌のターンオーバーも促進されます。

吸い玉は、経験のある先生が行えば身体にとって良いメリットや効果がたくさんあります!
その内容はこちらのブログで詳しく解説しているのでご覧ください!

Cannaはカウンセリングを徹底的に行います

初診の際はカウンセリングを行い、その方にあった治療をご提案します!
気になる方は、お問い合わせいただき、吸い玉(カッピング)が適しているのか?
別の治療が適しているのか?を判断いたします!

Cannaの吸い玉が気になる方はこちらからお問い合わせください!

この記事を書いた人

公佑井上のアバター 公佑井上 Canna院長

通称 美容鍼灸王子®
終末期医療や高齢者医療の現場で鍼灸師として活躍。年間2,500件以上の施術を担当。その過程で、仮面様顔貌など容姿が変化する難病の患者を救いたい思いから、日本における美容鍼灸のパイオニアである上田隆勇氏に師事。女性だけでなく、難病患者も美容鍼で改善に導く治療院を運営。
その後の活動が評価され、最年少にて初代上田式美容鍼灸®認定講師の1人として任命を受ける。
現在は施術の傍ら専門家への美容鍼灸の指導活動や、一般向けの講演活動を行い正しい美容医療の普及活動も精力的に行っている。メディア取材実績多数。

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